3-2-1は、データのコピーを3つ、2種類の媒体、1つはオフサイト(別場所)に保管するという覚え方です。ベンダーごとに言い回しは異なりますが、単一のバックアップ先だけに依存しない、という意味で広く引用されます。
製品名や個人向けソフトの比較は、バックアップ・復旧・消去の記事に任せ、ここでは社内運用の観点に絞ります。
何をバックアップ対象にするか
会計、顧客情報、受注データ、メール、設計ファイルなど、停止時間が長いほど損失が大きいデータから優先してください。クラウドSaaSはベンダー側のバックアップと、自社のエクスポート可否を契約書や管理画面で確認します。
ランサムウェアを想定した分離
サーバーやNASに常時接続したバックアップは、本番と同時に暗号化されるリスクがあります。オフラインコピーやイミュータブル(改ざん耐性)ストレージ、クラウドの世代管理など、IPA第4.0版で触れられるバックアップ項目と整合する方法を検討してください。
復旧テスト
バックアップ設定だけでは復旧時間は分かりません。四半期に一度、代表ファイルや仮想マシンのリストア試験を記録に残すと、ランサム初動の判断材料になります。