情報セキュリティマネジメント試験は、情報を安全に扱うための基本的な知識と、組織内で対策を続けるための考え方を問う国家試験です。セキュリティエンジニアだけを対象にした試験ではなく、個人情報や社内情報を扱う業務部門・管理部門の担当者も対象に含まれます。
技術用語を覚えるだけでなく、事故が起きたときの対応、委託先の管理、社内ルール、関連法令なども出題範囲に含まれます。仕事で情報管理に関わるようになり、何から学べばよいか迷っている人にとって、学習範囲を知る手掛かりになります。
どのような人を対象にした試験か
IPAは、業務で個人情報を扱う人、業務部門や管理部門で情報管理を担当する人、外部委託先のセキュリティを確認する人などに受験を勧めています。ITパスポート試験に合格し、情報セキュリティをもう少し詳しく学びたい場合にも候補になります。
試験に合格しただけで、実務上の判断をすべて行えるようになるわけではありません。一方で、脅威、対策、法令、リスク管理を共通の枠組みで学べるため、社内の担当者や技術者と話す際の基礎になります。
試験で扱われる内容
出題範囲には、マルウェアや不正アクセス、認証、暗号、ネットワークなどの技術的な内容に加え、情報セキュリティマネジメント、委託先管理、インシデント対応、個人情報保護などが含まれます。
- 情報資産とリスクの考え方
- マルウェア、不正アクセス、フィッシングなどの脅威
- 認証、アクセス制御、暗号化、バックアップなどの対策
- 社内規程、教育、委託先管理
- インシデント発生時の連絡と対応
- 個人情報保護法や知的財産権などの関連知識
IPAは、実際に出題した問題の一部と解答例を年度ごとに公開しています。学習を始める前に公開問題を確認すると、用語問題だけでなく、状況を読んで判断する問題があることも分かります。
CBT方式で受験する
試験は、試験会場のパソコンを使うCBT方式で実施されています。受験申込みの際に、試験日時と会場を選びます。受験手数料は7,500円です。
2026年8月14日にIPAの案内を確認した時点では、2026年12月28日以降に試験を休止する予定が掲載されています。申込みや学習計画を立てる際は、IPAの試験案内で最新の日程を確認してください。
学習を始める前に確認したいこと
最初に公開問題を解き、分からない分野を確かめてください。すでに仕事で情報管理を担当している人と、ITの学習経験が少ない人では、必要な学習時間が異なります。
書籍、動画、問題演習サービスのいずれを使う場合も、現在の出題範囲に対応しているか確認が必要です。古い教材では、制度や用語が現在の試験と合わない場合があります。教材だけで判断せず、IPAが公開しているシラバスや公開問題も併用してください。
